やったー!
2リーグ制分裂以降最速優勝~⚾
阪神タイガースおめでと~!!
虎党としてホンマにたまりまへんな~。
今年のタイガースで印象的だったのは藤川球児新監督の『マネジメント力』。
投手なら3連投以上させない、野手ならレギュラーであっても積極的な休養を与える。
簡単なようで難しいなかなか勇気のいる決断力をシーズン中通して見せてくれました。
藤川監督はNPB・MLBだけでなく四国の独立リーグでもプレーするなど様々な経験をしてきた方。
解説者時代も後に起こるであろうプレーをズバズバ言い当ててきた【預言者】の異名を与えられていました(笑)
今までの球界の常識にとらわれない柔軟な発想力・行動力で見事リーグ優勝を達成。
…とまだまだ語りつくせない猛虎愛ですが一旦ここまでに。
先週から始めた投球障害についてのブログですが、今回はなぜ投球障害が起こるのかを考えます。
前職時代から含めて何千・何万人の投球障害を治療してきましたが今も昔も変わらないことがあります。
それは『指導者の知識のアップデート不足』です。
ほとんどボランティアに近いなかで日々の仕事に加えて貴重な休日に野球チームを指導するその姿勢には頭が下がる思いです。
減少傾向にある野球人口に歯止めをかけるべくぜひ今後も頑張っていただきたい…のですが。
ですが…です。
昭和から平成中期までのど根性野球で完全に止まってしまっている指導者の方がいまだに多く見受けられます。
プロ野球のピッチャーでさえスターターは中6日、リリーバーは最大3連投まで。
試合だけでなくプルペンでの投球数までカウントして投手を管理しています。
それなのに高校野球では大会期間中の投手の球数制限は週に500球まで。
500て(笑)
何の制限にもなっていません。
日々の投げ込みはそれ以上行うこともざらです。
そりゃ故障します。
加えてリハビリや復帰プログラムに対する考え方にも一考の余地があります。
ようやく痛みが癒えて徐々に復帰しようという段階に来たのにもかかわらずいきなり試合で投げさせる指導者も多い。
私自身、今まさにこの現実と向き合っている最中ですが非常に困っています。
医療従事者からのアドバイスと聞くと露骨に嫌な顔をされるのだそうです。
それは違うでしょう。
今は令和。
根性だけで乗り切る時代ではありません。
根性(精神論)を否定する気はありません。
むしろ最後は精神がモノを言うと思っている肯定派です。
ただ、精神論へ行きつくまでの道中は変わってきています。
日々情報はアップデートされており、ひと昔前までは是とされてきたことにアプローチの仕方が変わってきた時代です。
そんな情報を遮断し、一貫して一つの指導法に拘るのは違うと思います。
情報を調べて考えてそれでも変わらないのならそれは一つの正解かもしれません。
しかし、私が患者さんと向き合ってきた経験からするとそんな指導者に出会ったことは少ないです。
アップ・ダウンの仕方、選手の管理などなど向き合う課題は多いかもしれません。
しかし投球障害については投げ過ぎは防げます。
立ち上げ方次第で再発も防げます。
それは指導者の方の考え方次第。
前述したタイガースの藤川監督のマネジメント。
ライバル球団で大きな故障者が続出する中、主力に故障者を出さず走り抜けたのは監督の思考によるものもあるでしょう。
キャンプ中に全選手の故障歴を調べ、いつ・どこで・どの部位を負傷したのかをリストアップしてそのリスクを減らしたそうです。
指導者の柔軟な発想によってチームは変わります。
つまり選手の置かれている『環境』が大きいと思うのです。
今までの考え方を変えるのは確かに怖いです。
しかし考えて考えて考え抜いたその道中で得るものはとてつもなく大きいと思います。
自分のためだけではなく選手のための最高の環境作りへ一歩踏み出してほしいと切に願います。
次回は投球障害の原因『フィジカル編』です。